2012年7月2日
PM2@Mang Inasal
写真、文章: 美山 治 (ミヤマ オサム)
Photo & Text : Miyama Osamu
2012年7月2日、お昼休みにマン・イナサール (Mang Inasal)というフィリピンのチキン料理屋さんに行った。街をぶらぶらしてるといろんなところで見かけるフランチャイズのお店だけど、店内に入ったのはフィリピンに来て多分2度目くらいだ。
11:30に行ったので店内はガラガラで並ぶ必要はなかったのだけど、メニューをよく知らなかったのでレジからちょっと距離をおいて何を頼もうか眺めていた。レジの人が「いらっしゃいませPM2でしょう?」と聞いてきた。PM2って何かわからないけど、私はいつもPM2を頼む人という設定になっているらしい。レジの人の背後にあるメニュー表のようなパネルの中に大きく描かれたPM2という写真を見て、「ああ、こんな感じ。チキンとご飯とカラマンシー。これでいいか」とそのまま「じゃあそれで」と頼んだ。99ペソ。PM2という用語の意味がわからなかったけど、写真の横に"Pecho"と書いてあったので、"P" は "Pecho" の "P" だと思う。多分。"Pecho"って何と思ったので、今度調べる。
ファーストフード形式なのでカウンターで注文して先払いして番号札をテーブルにおいておくと店員さんが注文の品を運んできてくれる。マックのように持ち帰りも可能。レジ近くのテーブルに座ってボヤーッとメニューを眺めていたら、スタッフの人がシニガン・スープを持ってきてくれた。どうやらこれは勝手についてくるものらしい。
このお店のメニューはよくわかってないけれど、このチキン料理の味自体は他の店で知っている。わりとポピュラーでシズニングソース系のタレを塗ったチキンをグリルするやつだ。デモンストレーション的にカウンターの中でグリルしているのが見えるようになっている。一回焼いたのをおいておいて注文が入ると冷めたそれを焼きなおすというのもご愛嬌。味は結構好き。鳥皮が少しだけネチョカリッとしていて、かぶりつくとブチョっとする感じ。でも肉自体はそこまで脂っこくない。
問題は食べにくさ。太めの竹串に刺さって出てくるのだけど利用できる道具はスプーンとフォークのみ。この店に限ってのことではないけどローカルな雰囲気の店だとナイフはあまりおいてない。これは歴史によるものだと思う(注)。左手のフォークでチキンを固定し、右手にスプーンを持ってナイフがわりに使用して肉を切断するか、骨から削ぎ落とすような要領だ。かなり難しい。スプーンに力を込めると肉は切れてないのにスプーンが皿を直撃して「かきーん」みたいな音が鳴る。これは避けたい。
最初は竹串を掴んでかぶりつこうと思ったのだけど、隣のテーブル座っていた小学生くらいの子が上手にスプーンで肉をそぎ落としながら食べていたので、悔しくなって挑戦してみた。オレもそれくらいできるもん。最初の二、三口はうまく行ったのだけど、関節付近に肉が残っている。3分後には骨を掴んでかぶりついていた。行儀が悪くてすいません。
これ、チキンだけ持ち帰りで頼んで家で手と口をベタベタにしながら食べたい。
Mang Inasal公式サイト
注: ナイフを使用しない習慣があるのはスペイン植民地時代にナイフを取り上げられたからと推測しているのだけど、このあたりに詳しい人は教えてください。以下の掲示板に書いてくれると嬉しいです。
MMG掲示板: http://metrography.net/cgi-local/mmg-bbs/mibbs.cgi?mo=p&fo=talk&tn=0006
もしくは admin@metrography.net までお願いします。
投稿者 MMG : 14:59 | フィリピン料理