2017年9月26日
Lorenzo's Way
文章、写真: 美山 治 (ミヤマ オサム)
Text & Photograph: Miyama Osamu
1. 店構え
店先に出ていたステーキの写真が気になり眺めていたらお店の人が出てきて説明を始めた。聞けばフィリピン料理をベースにした多国籍料理だそうな。
さて、ちょっと薀蓄を語る。マニラ市マラテに「カフェ・アドレアティコ (Café Adriatico)」という名の食事・コーヒーの店がある。マニラに住んでいる人なら名前くらいは聞いたことがあると思う。
この店を端緒として他ジャンル店舗を展開し1979年に設立されたのが "LJC グループ" で "LJC" は オーナーの"Larry J. Cruz" 氏の頭文字に由来する (about LJC groupより)。
今回紹介する「ロレンソズ・ウェイ」というお店は、この「LJC グループ」傘下の由緒正しきレストランなのだ。いざ突入。
2. 中の様子
3. ポテチ (Camote Chips)
最初に出てくるポテチは「カモテ」と呼ばれるサツマイモのような芋で作られている。ものすごく薄くスライスしてありカリカリに揚がっていて少し硬め。ほんのりと芋の甘みがする。
4. バナナ・シェイク (Banana Shake)
これはそのままバナナシェイク。バナナの味がするバナナシェイク。びっくりするほどバナナシェイク。
5. こんな感じでサーブされてくる
6. ビーフ アンド リーフ (Beef N' Reef)
ステーキにナイフを通してみて少し硬いかなと思ったのだけど、口に入れてびっくり。柔らかい。臭みも過剰な油もなく肉汁はたっぷり。多分仕込みに手の込んだ事をしていると思う。この味は昔マニラホテルでごちそうになったやつに近い。
あとで聞いたらアンガスビーフなんだそうな。そりゃ高いわ。頼む時、値段見てなかった。
7. LWチキン・バーベキュー (LW Chix Barbeque)
いわゆるフィリピン風チキンバーベキュー。でもシズリングソースのくどさがない。これまた丁寧な仕事。
8. シーフード・エスパニョール (Seafood Espanol)
これも店先に写真が掲げてあったので気になっていたメニュー。ミルクベースでアサリの味がガッツリ出ているので食べ始めると止まらない。硬めのパンがあったら浸して食べたいな。今度家で作ってみる。
値段を見ずにステーキを頼んでしまったので会計のときにちょっとびっくりしたが、まあ味相応の値段なので大満足。今度魚料理なども頼んでみよう。
【店舗情報】
店名: ロレンソズ・ウェイ・レストラン
住所: マカティ市アヤラ・センター グリーンベルト5の1階
電話: 729-0047 | 729-0013
「LJC グループ」公式サイト
「LJC グループ」サイト内「ロレンソズ・ウェイ」ページ
「LJC グループ」のフェイスブック
「ロレンソズ・ウェイ」のフェイスブック
喫煙: 禁煙。外の席でも禁煙!
【頼んだものと料金】
1. バナナ・シェイク: 105ペソ (232.05円)
2. ビーフアンドリーフ: 999ペソ (2207.79円)
3. LWチキン・バーベキュー: 395ペソ (872.95円)
4. シーフード・エスパニョーラ: 499ペソ (1102.79円)
サービスチャージ: 178.39ペソ (394.24円)
付加価値税12% (内税): 214.07ペソ (473.09円)
-----------------------------
合計: 2176.39ペソ (4809.82円)
※ 換算レート: 2017年9月26日「アジア通貨動向」(ロイター)。
※ 1ペソ: 2.21円換算。小数点以下二桁未満は切り捨て。
【Restaurant Info】
Name: Lorenzo's Way Restaurant
Address: G/F GreenBelt 5, Ayala Center, Makati City.
Phone: 729-0047 | 729-0013
Official site of "LJC Group"
Page of "Lorenzo's Way" in "LJC Group" site
FaceBook of "LJC Restaurant Group"
FaceBook of "Lorenzo’s Way":
Smoking: Non Smoking. Out side seat also non smoking!
【Orders and Prices】
1. Banana Shake: 105PHP (2.07USD)
2. Beef N' Reef: 999PHP (19.73USD)
3. LW Chix Barbeque: 395PHP (7.80USD)
4. Seafood Espanola: 499PHP (9.85USD)
Service Charge: 178.39PHP (3.52USD)
VAT (12% inclusive): 214.07PHP (4.22USD)
-----------------------------
Total: 2176.39PHP (42.98USD)
* Exchange Rates from Reuters on 02 Oct 2017.
* 1USD ≒ 50.63PHP.
【お店の場所】
投稿者 MMG : 03:33 | フィリピン料理
2017年5月30日
Manam Comfort Filipino
文章、写真: 美山 治 (ミヤマ オサム)
Text & Photograph: Miyama Osamu
1. いい感じ
通りかかるたびに気になっていた店の前を今日も通る。ここはいつも昼時に客が並んでいる。うまいんだろうなあと思いつつも並んでまで食べるはいやだった。だけどいつかタイミングが合えばとは思っていた。
2. 店構え
なんの偶然か。今日は並んでない。時間を見ると11時ちょっと過ぎなので少し早いのだろう。このチャンスを逃すと次はいつになるかわからない。参る。
中に通され少しワクワクした。豪華ではないけれど綺麗にしてる。ターコイズ・ブルーがアクセントになっている内装で統一されていてこれがよい。
3. メニュー1
4. メニュー2
席につきメニューを眺める。ここにも印象的な青色。よく見ると "Classics"と"Twist"にメニューが分かれているのに気がついた。
なるほど「クラシック」が伝統的なフィリピン料理で、「ツイスト」がそれを組み合わせたやつだ。
フィリピン料理を「〜風」にアレンジした創作料理はよく見るけれど、ここは「フィリピン料理」 x 「フィリピン料理」 なんだ。
5. スーカーと醤油もおしゃれに見える不思議
6. あっという間に満席に
ここは各メニューに「大」「中」「小」のサイズがあるのでよい。だってあれこれつまみたいからね。大皿で出てきちゃうと量が多すぎて、たくさんの種類は頼めないし。
というわけで注文を終え、ものすごい期待感の中で料理が運ばれてくるのを待つ。以下、出てきた順番に紹介しよう。
7. ティナパ・ライス (Tinapa Rice)
「ティナパ」とはムロアジなどを燻製して作る干物を細かく刻んでチャーハンにしたもので、塩卵が散りばめられているのが特徴。今回、この燻製の香りがものすごく濃厚で、いっぺんで虜になった。
・「ティナパ」の記事 (2014年10月7日) MMG
・「ティナパ・ライス」の記事 (2014年8月25日) MMG
・ 塩卵の記事 (2014年4月4日) MMG
8. パクシュウ・ナ レチョン・カワリ
Paksiw na Lechong Kawali
「パクシュウ(Paksiw)」ってのはお酢で煮込んだ料理で、よく見るのは魚料理かな。このメニューは魚を使わず敢えて「レチョン・カワリ (豚の丸焼きを更に揚げたもの)」を使用。
家庭料理では別々の料理を混ぜて自分の家ならではの料理を作るなんてことは日常的にあると思うし、この取り合わせが新しいとは思わない。
だけど敢えて外食のメニューとして出して、しかも上品に仕上げているというのが、この店の「ツイスト」なんだ。
9. パンシット・カントン・スペシャル
Pancit Canton Special
なんの変哲もないパンシット・カントン (フィリピン焼きそば)なんだけど、麺がもっちりつるつる。ここで気がついたのは、くどいシズリング・ソースの味がしないこと。
シズリング・ソースは何口か食べてると飽きてきて、最後にはウぇっとなることが多いんだけど、これは最後まですんなり行けた。ちょっとだけ塩辛いんだけど、ご飯のおかずとして考えると塩気はこんなもんかな。
10. プリトン・ヒト ウィズ ポーク・フロス
Pritong Hito with Pork Floss
メインディッシュ来た。「ヒト (Hito)」は「ナマズ」で「プリントン(Pritong)」が「揚げた」の意味。見た目通り「ナマズの丸揚げ」。それに豚を揚げたときの天カスみたいなものをまぶしているのがこの料理。
ナマズってもっと泥臭いかなと思ったんだけど、普通の白身魚のフライの味だ。小骨も割としっかり取ってあって、これならベチャベチャなソースに浸さなくても十分美味しい。
んで、すごく気になったのが付け合せのソース。お酢だろうなと思ってスプーンですくうと米粒のようなものが。少しだけ口に運ぶと米だねこれ。麹かな。
気になって店員さんを呼び止め「これなんですか?」と聞くと 「Ferment Riceです!」と誇らしげな回答。うん、やっぱし麹だ。酢になる直前のやつかな。酸っぱいんだけどマイルドなんだよ。これいい。
【まとめ】
というわけで、なんか色んな所にこだわりと決めの細かい気配りが見えるこのレストラン「マナム」。すごく贅沢な気分になれる。フィリピン料理に抵抗のある人は是非っっ!!
【店舗情報】
店名: マナム (Manam Confort Filipino)
住所: マカティ市アヤラ・センター グリーンベルト2の1階
電話: +63-02-625-0515 (Facebookより)
「モーメント・グループ」公式サイト: http://momentgroup.ph/
「モーメント・グループ」公式サイト内「マナム」のページ: http://momentgroup.ph/manam-comfort-filipino/
フェイスブック: http://www.facebook.com/ManamPH/
喫煙: 禁煙
【頼んだものと料金】
1. パンシット・カントン・スペシャル (Sサイズ): 165ペソ (366.30円)
2. ティナパ・ライス (Sサイズ): 95ペソ (210.90円)
3. パクシュウ・ナ レチョン・カワリ: 195ペソ (432.90円)
4. プリトン・ヒト ウィズ ポーク・フロス: 295ペソ (654.9円)
サービスチャージ: 66.96ペソ (148.65円)
付加価値税12% (内税): 80.36ペソ (178.39円)
-----------------------------
合計: 816.96ペソ (1813.65円)
※ 換算レート: 2017年5月30日「アジア通貨動向」(ロイター)。
※ 1ペソ: 2.22円換算。小数点以下二桁未満は切り捨て。
【Restaurant Info】
Name: Manam Confort Filipino
Address: G/F GreenBelt 2, Ayala Center, Makati City.
Phone: +63-02-625-0515 (From facebook)
Official site of "Moment Group" http://momentgroup.ph/
Page of "Manam" in "official site of "Moment Group": http://momentgroup.ph/manam-comfort-filipino/
FaceBook: http://www.facebook.com/ManamPH/
Smoking: Non Smoking
【Orders and Prices】
1. Pncit Canton Special (small): 165PHP (3.30USD)
2. Tinapa Rice (small): 95PHP (1.90USD)
3. Paksiw na Lechong Kawali: 195PHP (3.91USD)
4. Pritong Hito with Pork Floss: 295PHP (5.91USD)
Service Charge: 66.96PHP (1.34USD)
VAT (12% inclusive): 80.36PHP (1.61USD)
-----------------------------
Total: 816.96PHP (16.36USD)
* Exchange Rates from Reuters on 30 May 2017.
* 1USD ≒ 49.86PHP.
【お店の場所】
投稿者 MMG : 04:42 | フィリピン料理