2014年4月28日
カラマンシー (Calamansi)
文章、写真: 美山 治 (ミヤマ オサム)
Text & Photograph: Miyama Osamu
【カラマンシーってこういうの】
フィリピンでポピュラーな果実「カラマンシー」の紹介。直径2~3cmほどの柑橘類。パンシットやマミーと呼ばれる麺類、油っこくて味の濃い食事、例えばシズリング・ソースを付けて焼いた肉や、揚げた魚なんかには欠かせない。日本でいうところのカボスとかスダチとかの位置づけだ。でも使用頻度はカボス、スダチよりも断然多い。
〜 過去に書いた記事からパンシットとマミーについての記事を紹介。〜
1. 「パンシット」ってこんな料理1 (「パンシット・マラボン・エクスプレス」)
2. 「パンシット」ってこんな料理2 (「ジェリース・グリル」)
3. 「マミーっ」てこんな料理1 (「デービット・ティー・ハウス」)
4. 「マミー」ってこんな料理2 (「ドラゴン・ヌードル」)
〜紹介終わり〜
2. 大きさはこんな感じ。 (2014年04月29日撮影)
上で書いたようなメニューをフィリピン料理の店で頼むと大体こいつが付いてくる。たいていは半分に切ったものか、すこし切れ目をいれたもの。食べるときにそれを手にとって料理の上で絞る。種が料理の上に落ちてしまうこともあるけど、よけながら食べる。5mm程度の種なので充分避けられる大きさ。誤って噛んでしまった時は「苦っ」っと思うだけだ。誰かカラマンシー専用「種が落ちない」絞り器を作ってくれ。
個人的な感想ではパンシットとマミーに合う。雑な味付けや、素材の臭みがあってもこれがあれば一気にうますぎる料理に変身する。
【味と香り】
レモンなんて比じゃないくらい酸っぱい。あと軽い苦味もある。そして香りが強い。爽やかな柑橘系。よくカラマンシー・ジュースを作って貰う機会があるんだけど、カラマンシーに切れ目を入れると数メートル離れたキッチンからこの香りが漂ってくる。
3. スライスしたもの。このままギュッと絞る。 (2014年04月29日撮影)
【カラマンシー・ジュース】
余談だけど、温かいカラマンシー・ジュース (果汁と砂糖のお湯割り。簡単。また今度書く。)は、まだちょっと酒が残ってるなあってときに凄く効く。味はレモネードの濃い感じ。そうしないと酸っぱすぎるので、市販のジュースのように砂糖がガッつり入っている。なので糖分のせいかなとも思うんだけど実際の理屈はよくわからない。ちびちび飲んで30分後くらいにはあら? スッキリ? 状態になってる。(※個人の体験談なので科学的根拠はありません。)
【お値段】
480g (画像の量)で46.20ペソ (106.20円、 1.04米ドル ※Yahoo当日換算)。 画像はアヤラのランドマークで購入したもの。スーパーやパレンケなど、どこでも売ってる。カラマンシー・ジュース 1杯で6個くらい、パンシットにかけるのは1〜3個なので、ほとんどタダみたいな値段だ 。食卓に頻繁に登場するわけだ。
工夫すると多分もっといろんな料理に使えると思うし、お酒にも使える。詳しくはないけど化粧品のたぐいにもいけそう。なんか情報あったらお知らせださい。
--- 参考リンク ---
1. カラマンシー (ウィキペディア)
2. Calamondin (WikiPedia)