2016年6月27日
Clark出張 1
【6/24】
朝5時に自宅を出て、ボン君が運転する車でマカティ市内の上司宅へ。この時間、道はガラ空きで、6時前にコンドミニアムへ着いた。待ち合わせの7時まで後1時間。ロビーの椅子に腰掛けてウトウトしてると、バロンタガログを着た警備の主任らしきおっさんが「ここは睡眠禁止だ、寝るな」だって凸
今回の任務は、パンパンガ州クラークの客先で働く従業員に、給料を現金で手渡す事。先々週も同じ出張をしたのだけど、あの時は酷い強行軍で、記事を書く気が失せるほど疲れ果ててしまった。
基本的に、給料の支払いはATM口座への入金で、口座の開設が間に合わない場合や離職時の Final Pay では小切手を発行する。ところが先日、長年取引していたRCBCへ新たな口座開設を申請出来なくなってしまった。今年の初め、この銀行が関わるマネーロンダリング事件が大きく報道された。その後中央銀行の指導により、口座名義の本人(本件の場合だと、客先で働く従業員)が銀行へ赴き窓口で直接対面にて手続きする事が必要になったとか。これまでは、従業員各人が記入・署名した申請書とID等のコピーを各客先から集めて総務の者が銀行へ持ち込んでいたのだけど、これがRCBCだけでなく他の銀行でも不可となったらしい。
では、今後入社する従業員の給与は小切手払いに? いやいや始めはともかく、いずれ新旧交代が進んで数千人規模になったら経理の智子さんは小切手の山に埋もれちゃうだろうし、何より署名するおいらと上司の手首がもたねーw
頭を抱えていたところ、Metrobank の Paycard という法人向けサービスを知って渡りに船。これは会社と銀行間で契約を結び、従業員へはキャッシュカードと似たカードが発行される。一般的な普通口座と異なり引き出し専用で、カードの所持者が自分の口座(らしきもの)へ入金する事は出来ない。従業員が申請書を記入したりIDのコピーを用意する必要はなく、会社が所定の名簿を銀行へ提出するだけと非常に簡潔。ID不要は絶大。新入りの従業員が高校新卒だと、運転免許証、パスポート、SSS、選挙の有権者証などの政府関連機関が発行するIDを何も所持してない事が多い。新たに取らせるも日数を要したりと長年抱えていた問題が、これにて解決。
という訳で早速250人余りの Paycard を申請しているものの、発行は早くて来月初旬との事。件の客先@クラークの従業員については、小切手払いだとシフトの都合上と最寄りのRCBC支店が遠くて、大半の者が銀行へ赴いて現金化するのは難しいだろうとの判断で、現金手渡しと相成った。
上司が運転する車へ乗り込み、一路クラークへ。「160人分約80万ペソの現金輸送だからな。ボンが長年仕えてるといっても、道中彼がホールドアッパーに豹変する可能性は無きにしもあらず。今回は先方の社長と会合する都合で朝早くからの手配になったけど、勘弁しろや」「あい、無問題でつ」。「しかしまあ、EDSAの混み様は相変わらずだな。次期大統領は非常大権を行使して交通渋滞の解決に臨むらしいけど、どうすんだコレ!? 」「っすよね〜w」。クラクションを鳴らしまくりながらグイグイ割り込み、完全にピノイな運転作法ワラタwww
程なくEDSAから北ルソン高速道路(NLEX)へ入り、カッ飛びモード。「これなら9時には着けるな。高速を出る前に朝メシ食おう。ジョリビーで良いか?」「もちろんおkでし」。「こっちへ来る際は、大体ココなんだよ」。へー意外、じゃねえ。偶に昼メシで秘書がチャンプ買いに行ってるのは知ってるおw
今回はここまで。
※ロイターの「外国為替」本日時点のレート:1ペソ=2.1480円
>>「Clark出張 2」へ続く
投稿者 wax : 23:22 | 日常・その他