2019年9月26日
SRRV 取得
6月末で退職したのだけど、フィリピンで居座り続けるために特別居住退職者ビザ "Special Resident Retiree's Visa (SRRV)" を取得した。ビザの概要についてはフィリピン退職庁(PRA)のサイトを始めとするネット記事で善悪諸々の情報が得られ、代行業者「フレンドシップツアー」へ依頼した手配は滞りなく進んだ。
【SRRV (Smile) の取得費用】
PRA への支払い
・預託金:20,000米ドル+手数料等 ※詳細を後述
・申請料:1,760米ドル ※詳細を後述
代行業者への支払い
・基本手数料:20,000円 ※日本の口座へ
・提出書類の手配・翻訳及び認証:20,000円 ※日本の口座へ
・健康診断書の作成:2,400ペソ
・9A観光ビザの29日間延長:4,130ペソ
※日本への渡航費、戸籍・住民票等の写し発行手数料、犯罪経歴証明書の申請と受取で他県の警察本部へ二度往復した際の費用は省略
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PRA のオフィスが入居するシティバンクタワー@パセオ・デ・ロハス通り沿い
しかし「申請者が現在までフィリピンを基盤として長期滞在している」ことにより、上記 PRA への預託金を日本で送金手続きした際には、思わぬ足踏みを強いられた。
【フィリピン側の資金では不可】
日本から送金ではなくこちらのペソを動かせば、両替や送金の手数料を節約出来るんじゃねと考えたが、代行業者曰く「外国人を招き入れるという形式上、必ず国外から米ドルにて送金する必要がある」とのこと。
【母上の名義で】
ネットで「日本の銀行にて外国送金は、現金の持ち込み不可で口座預金とマイナンバーの届け出が必須」と見た。口座は持ってるけど、住所を除票していてマイナンバーが無い。ビザ申請者以外の名義で PRA へ送金しても受理されると聞き、日本へ渡航する前に、資金を新生銀行から実家の母上が口座を有する横浜銀行へ移した。
【7/16 午前:横浜銀行にて】
母上と一緒に行った。新生銀行側の履歴を確認したいと言われ、仕様上通帳が存在しないので、持参したスマホの画面で見せた。30分程待たされると、責任者らしき人が現れた。
「誠に恐縮ですが、昨今は当局の指導が非常に厳しく、他人名義の外国送金はお子様の留学資金等ごく限られた事情でしかお受け出来ないのです」
「子供のビザ取得に関わる預託金を当該国の政府機関へ送金、ですけど?」
「事情を重々承知にて、本部と討議した上での結論でして」
むぅ…ラチが明かぬ。仕方ない自分の名義で送金しよう、マイナンバーも取って。その場で資金を新生銀行へ戻すよう手続きすると、振込手数料を免除してくれた。
【7/16 午後:新生銀行にて】
役所からマイナンバーの通知カードが配達されるまで2週間程かかるそうだし、送金後に登録でもおkか訊いてみよう、てな軽い気持ちで行った。
「現在海外にお住まいですと送金はお受け出来ません。それはともかく、口座自体を解約させて頂きたいのですが」
「へっ!?( ゚д゚)」
「日本国内に居住されていない方は、そもそも口座を利用出来ません」
「明日転入手続きをして、マイナンバーも登録するですが…」
「いえ実情を知ってしまったので、今後もこちらの口座から外国送金はお受け出来ません。ちなみにお客様の意思で解約されない限り、国内の取引は当面可能です。ただ、政府の方針によってはいずれ…(ry」
やべえこれってヤブ蛇!?(@@;
【7/17:区役所にて】
転入した時点で即座にマイナンバーが発行されることと、通知カードの配達を待たずとも、この場で住民票の写しをナンバー記載込みで取って確認書類として使えることが分かった。
【7/18:三菱UFJ銀行にて】
長らく放置していた口座に望みをかける。昨日以来、今は紛れもなく日本国内に居住している身なのだ。改めて資金を移し記帳済みで、新生のオンライン履歴も印刷した。母上の通帳も借りて、イザ!
「新生さんから当行で、その前に横浜さん? 元々は新生から横浜…んんん??」
「いやあのつまり、ワタクシをシンセイのマイナンバーがヨコハマのハハにロンダリングでキンユーチョーガー!」
「ええと要するに、他行さんがお客様の資金による送金を受け付けず、結果としてお母様が出される資金を当行からお客様の名義で送金する、ということでしょうか?」
「ああはいそうです多分」
「なるほど分かりました。では、送金先の PRA を確認した上で進めます」
なんか微妙だけど、これでよろしw 待合席に腰掛けると禿しく脱力。。。
マンドクセ━━━━━━('A`)━━━━━━!!
参考リンク
金融庁:金融機関窓口や郵送書類等による確認手続にご協力ください
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・2019年7月18日の適用為替レート:1米ドル=108.84円
・送金額:(20,000+50米ドル)×108.84=2,182,242円 ※中継銀行で予期せぬ手数料が差し引かれる場合を考慮して、既定の2万ドルに50ドルを加算した
・送金手数料:7,000円
・支払銀行手数料:3,000円
合計:2,192,242円
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完了━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
【8/6】
PRA で入金が既に確認されたとの連絡を受けてフィリピンへ戻り、代行業者のオフィスにて申請書の記入事項を最終確認し、日本で取得した犯罪経歴証明書を翻訳・認証してもらうべく渡した。
【8/15】
代行業者の担当と一緒に PRA オフィスへ赴いて申請書・申請料1,760米ドル(ペソ払いが可にて当日の適用為替レートで92,020ペソ)を提出して、近くのクリニックで健康診断書を作成、パスポートを預けて申請手続きが完了した。ここから承認まで1ヶ月〜1ヶ月半程日数を要し、この期間は原則フィリピンから出国が不可とのこと。
PRA オフィスの待合室
【9/25】
ビザが承認されたとの連絡を受け、PRA オフィスでパスポート、IDカード、Development Bank of the Philippines (DBP) から発行された預託金の預り証書を受け取った。ただしこの日はゼネラルマネージャー氏が不在にて、ビザ本身の証書は後日署名された上で郵送してもらうよう手配した。
パスポートに貼られたシール
IDカード
預託金の証書
【追記:10/1】
証書がバインダーに収められて届いた。
左:入国管理局(BI)による、観光ビザを SRRV へ切り替える旨の指示書
右:会員資格を確約する証書
※ロイターの「外国為替」本日時点のレート:1ペソ=2.0658円
投稿者 wax : 17:08 | 日常・その他