2022年4月13日

NBI クリアランスを取得する

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写真、文章: 美山 治 (ミヤマ オサム) 
Photo and Text: Miyama Osamu


さて、2021年12月5日にフィリピンでの結婚を行い、2022年3月1日に日本領事館へその届けを出し日本内での戸籍も変更となった ... はず。

というのも領事館では申請を受理されたが、日本側での戸籍の変更が行われるのは推定20日後。 本当に戸籍が変更されたか否かについては日本の役所などで戸籍謄本を取得してみて初めてわかることなのだそうだ。

ただ、問題がある場合は日本側から連絡が入るので1ヶ月以上経って連絡が無いということは日本国内でも結婚が成立したと見てよいのだろう。

結婚の経緯についてはこっちを参照してください。

さて、結婚も済ませたし、フィリピンでの婚姻ビザ 13 (a) に切り替えようぞとフレンドシップツアーさんにお願いした。

必要書類は下記。

1. 申請嘆願書
2. パスポート原本
3. 2x2サイズの写真(襟付き)白背景 6枚 
4. フィリピン人の妻/夫の出生証明書
5. 結婚証明書の謄本
6. 移民局情報部発行の証明書
7. NBIクリアランス(フィリピンの国家捜査局発行)
8. 外国人配偶者 (オレ) のフィリピン滞在が合法であると証明できるパスートの必要ページコピー
9. フィリピン人の妻のパスポートコピー(顔写真ページ)または、公的な身分証明書のコピー
10. 共同宣誓供述書
11. 知り合ってから結婚するまでの経緯書(英文)


フィリピンでの結婚や日本への届け出などで書類をかき集めたので大抵のものは揃っている。

いくつかの書類はフレンドシップツアーさんで用意してくれるようなので、自分で改めて用意する必要があるのはNBIクリアランスと顔写真6枚くらいだ。

さて本題に入る。NBI (国家捜査局) クリアランスとはフィリピンでの無犯罪証明書のこと。就職のときなどに求められる場合がある。前科などがあればわかってしまうので人事部が利用するのだろう。

自分は過去2回ほど就職の際にこのクリアランスを取得したが、会場というのが倉庫みたいな場所で、申請用の紙をもらうためだけに大行列を作らないといけなかったりいろいろと面倒だった記憶がある。

今は、政府の進める行政手続き簡略化政策、そしてコロナ禍もあってどんどんデジタル化が行われている。(行政手続き簡略化、迅速化、料金適切化についてはこちらにまとめているので興味がある方はどうぞ。)

もっとも予約だけはオンライン、現地に行ってみるとやっぱりアナログ的な。。。という現状もあったりするのだけど現在過渡期なので職員の人も対応が大変なんだと思う。

さて、また話がそれたのでNBIクリアランスの話へ。

※ 経験上、こういう登録画面などは知らぬ間にデザインが更新されていたり、ページが移動したりするので「ここに~を記載」というような細かい説明はしません。

画像1: 登録画面 (https://clearance.nbi.gov.ph/)


【2022年4月6日】

オンラインで名前や住所、連絡先、パスポート番号などを記載し登録。
オンライン予約に対応している支部で最寄りはエルミタのロビンソンだったのでそこを選択。
というか選択しないと日付が選択できない。

画像2: 開いてる日付を探す


画像3: 登録完了1


「申請用紙を印刷する必要はもうありません!」と書いてある。まあこのスマホの画面を見せればいいということだ。予約番号が見切れていて読み取れないのはご愛嬌。

画像4: 登録完了2


探すときちんと枠内に収まった受付番号のページがあったのでこれもスクリーンショット。

料金は155ペソ (373.55円)。オンライン、コンビニなどでも支払い可能。翌日近所のセブンイレブンで支払いを済ませた。予定日は4月13日の午前中を予約したつもりが何故か12時になっていた。まあいいか。場所はエルミタのロビンソン! のはず ...

【2022年4月13日】

10時ちょっと前に家を出る。久しぶりのNBIクリアランスなのとロビンソンの館内でNBIを探す時間、トラブル発生時に備え早めに出た。エドサ→ロハスブルーバードで通常ならタクシーで30分程度なので、十分に時間に余裕はあるはず。ちなみにチビは更新されたパスポートが届くかもしれないのでおうちでお留守番。

タクシーに乗り、しばらくメールの確認などで下を向いていてふと顔を上げる。なぜか運転手さんオスメーニャに突入。もう戻れない。。。

オスメーニャ大渋滞→タフ大渋滞と来て、ここで1時間10分ほどが経過。もしかして、遅れてしまう?
ペドロヒルの標識が見えたので、しびれを切らしそこで降りあとは徒歩で。思ったより距離あるか? 運動不足だな。汗ダラダラ。ふくらはぎががパンパン。

さてやってきました。エルミタのロビンソン。11時20分。まあ間に合った。モールの総合案内に行ってNBIクリアランスの場所はどこですかと尋ねると、あそこのナショナルブックストアの横に入る入口から地下へ行ってくださいと教えられた。地下?

画像5: ロビンソンの地下スペース


地下へ降りそれらしい場所を発見。警備員の人にスマホの画面を見せて、ここでいいんですよねと尋ねる。警備員さんはオイラの顔を一瞥し

警備員 「すいませんがフィリピン人ではないですよね?国籍は?」
オレ「日本人です」
警備員「ではNBIのマニラオフィスに行ってください」
オレ「え、でも予約の時エルミタ・ロビンソンを選択したんですが」
警備員「...... ではちょっとあちらで聞いてみましょう」


粘ったのにはわけがある。ネットで予約し料金を支払い済みで場所はロビンソンを選択。果たしてこのスマホ画面を別のマニラ・オフィスで見せて通じるかどうか不明だからだ。

警備員は窓口までオイラを連れて行ってくれて今度は職員の人が出てきた。

職員「あ~。外国人はあっちのマニラオフィスです。その画面は向こうのオフィスでも使えます大丈夫。料金ももう一回支払う必要はありません。」
オレ「(やっぱり歩くのか。ガビーン。。。) そ、れはどこですか?」


UNアベニュー沿いにあって、マニラ・ドクターズ病院の近く、LRT1のUN アベニューステーションの近くにあると教えてくれた。

礼を言いモールを出る。そこまで距離はないのだけど、時間が迫っているので速歩き。暑い。太ももまで張ってきた。

しかし事前に警備員に確認してよかった。ボケっと待っていて自分の番が来たときにマニラオフィスへ行ってくれなどと言われたら間違いなく遅刻だ。

画像7: UN Avenue


UNアベニューに到達。昔とぜんぜん風景が変わっていない。物売りとかが歩道、通り沿いにぎっしりいて活気にあふれている、がそれを避けながら歩くのでしんどい。膝がガクガクしてきた。普段アヤラ近辺をウロウロしているオイラにとっては懐かしいような新鮮なような。足が痛いような。

画像8: ここかっ!


さらに歩きようやく見つける。現在11時40分。間に合った。もしここでもう一回トラブル発生になるとアウトだ。慎重に。。。

画像9: いくぞッッ!


スマホの画面を見せあっさり入館。良かった。「二階へ」と言われたので二階に階段で。。急な階段で3階分くらいの高さ。足が攣りそう。。足がぁぁ。。。

二階に到着。椅子が並べてあって皆、順番待ちをしている。そこへ誘導する係の人にここでいいんですよねと確認すると、係の人はオイラの顔をまじまじと見つめ。

係の人「外国人?ですよね?」
オレ「はい。」
係の人「では申請フォームに氏名などを記入してください」
オレ 「エっ (オンラインで記載したじゃん...仕方ない) 申請用紙は ...」
係の人「一階にありますのでそこで」
オレ「(せっかく登ってきたのに。。足がぁぁぁ 足がぁぁぁぁ) はい。。。」


画像12: 書く


一階に戻る。申請用紙を持っている人を探す。もらって記入。申請用紙をくれた人「それを持って2階へ」

足がぁぁああっ 足がぁぁああっ

画像11: 並ぶ


二階へ戻る。足が。。。とりあえず扇風機の当たる場所で座って待つ。ここからは早かった。30分くらいで自分の順番に。

画像12: いよいよ


窓口でスマホの画面を見せる。係の女性がスマホの予約番号をコンピュータに入力。

オンラインで自分が入力した項目が全てコンピュータに表示された。。。。ではなぜ紙の申請フォームに再度記載する必要が。。。足がぁぁああ 足がぁぁああ

写真を撮り、指紋をデジタル機械でスキャン。そういえば昔は全部の指にインクを付けたなあ。デジタル化が進んでるんだなあと感心。

係の人に紙を渡され、それを持ってあちらのカウンターに行ってくださいと言われ、そちらへ。
紙を渡すと「手を出して」と言われ、手首を捕まれインク台に指をペタン。

え、さっきデジタルで指紋を撮った意味は? 。。。 指がぁぁぁぁ指がァァァ

手を洗い終えてその人のところに戻ってきたら小さな紙を渡された。さあ、いよいよリリースの窓口にと思ったら。「リリースは20日な! この紙に予約番号を自分で書いて、窓口に持ってくるんだぞ!」とおっしゃられつかまつり候。

まあ、確実に取れるということはわかったので一安心。NBIクリアランスを取得するには足腰を鍛える必要があるというのが今回の教訓だ。

画像13: リリースは20日だって


続きはこちら 「NBI クリアランスを取得した(MMG) 2022/04/20

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【参考リンク】
NBI (国家捜査局)

1ペソ2.41円 (小数点以下二桁未満切捨て) フィリピン中央銀行公式サイトより
Statistics - Exchange Rate (BSP)


【NBIマニラオフィスの場所】





投稿者 MMG : 06:54 | - | |