2008年8月9日

マニラ国際空港のタクシー事情

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文、写真: 美山治
Text & Photograph: Miyama Osamu

>>マニラ国際空港周辺の地図を見る

写真1:空港タクシー料金表
(08.08.08)
 2008年8月1日から8日にかけて、所用で日本へ帰っていた。日本からマニラへ到着した際、面倒くさいのが難癖をつけてくる入国管理局の人や、タクシーの客引きなどである。以前は到着ロビーを出て、そのまま2階の出発ロビーにエスカレーターで上がり、流しのタクシーを拾っていた。出発口で拾うタクシーは、これからフィリピンを出国する人を降ろすために空港へ向かって来ているので、町中を走っている普通のタクシーだ。観光客目当てのギラギラした運転手は少ない。もっとも場所が空港で、さらにこっちが大荷物を持っているとなると多少は吹っかけて来るけれど、それでも到着口のそれほどではなかった。
 今回も到着したらさっさと出発口方面へ上ろうと思ったら、エスカレーターが閉鎖されていた。多分、私と似たような方法を採る人がちらほらいて、商売上がったりになったのだろう。
 
 これは面倒だなあと思いつつ、タクシー乗り場に向かう。以前は2、3歩歩けば空港職員だかなんだか分からない人が獲物にたかる禿鷹のように寄って来たものだが、今回は誰も声をかけてこない。空港関係者のマナーが向上したのか、それとも現地生活の長くなってしまった私が獲物に見えなくなってしまったのか、はたまたその両方か。とりあえず私一人なのでセダン型のタクシー乗り場に並んだ。タクシーは写真2のように黄色で統一されている。そういえば家の近くで最近この黄色いのを見かけるようになった。これがそれか。
 前に十数人並んでいたが、並んでいる間も黄色いユニフォームを来た職員は全く話しかけてこない。これはこれで少し寂しいかもしれないが、観光客にとっては安全にタクシーに乗れるのでとてもよいと思う。

写真2:空港タクシー (08.08.08)
 料金表(写真1)を見ると、初乗り70ペソ。メトロマニラ内を走っているタクシーだと初乗り35ペソなので倍の料金だが、いきなり「500ペソでどうだ」とか訳の分からない金額提示をされるよりはずっといい。いやしかし、タクシーに乗り込んだ後で「500ペソでどうだ」と言われて「やっぱりかっ」という展開になる可能性がまだ残されているので気は抜けない。まあその時はその時だ。

 取り敢えず私の順番が来て乗り込んだところ、ドライバーはだまってメーターのボタンを押して走り始めた。凄いじゃん。メーターもカラー液晶画面で表示されていて一瞬カーオーディオのイコイライザーか何かかと思った。凄いじゃん。Pasayの自宅まで約125ペソ。通常のタクシーで行くと80ペソとかそういう値段なので、これは結構よいサービスだと思う。NAIAの人たち、どうかこの品質を落とさずにこのサービスを続けてください。

---------註--------
この空港は2つの呼び名があって、それから派生した呼び名もある。1つ目は"Ninoy Aquino International Airport「ニノイ アキノ国際空港」"で、頭文字をとって"NAIA(ナイア)"とも呼ばれる。
2つ目は"Manila International Airport「マニラ国際空港」"だけれど、これも頭文字で"MIA(ミア)"と呼ばれる。市内バスなどの行き先を記載した看板には"MIA"が使用されることが多いようだ。この文章の一番上にあるタイトル画像は、バスの車両に掲げられた行き先を示す看板だけれど、ここにも"MIA「ミア」"という表記が用いられている。観光客の皆様、「ナイア」と言って通じなかったら「ミア」と言ってみよう。みゃぁぁあ@猫



投稿者 MMG : 08:13 | - | |