2025年1月30日
フィリピンの洗礼式に参加
写真、文章： 美山 治 (ミヤマ オサム)
Photo and Text: Miyama Osamu
1月30日にチビの弟の娘さん、つまりおいらの姪にあたるマキシーンちゃんの洗礼式に招待された。
20年以上フィリピンに住んでいるけど洗礼式に出席したことはない。
興味深いので参加した。
場所はケソン市だそうな。非常に遠い。
画像1: 自作のお祝い袋 暴走族の旗のようになってしまった
まずはお祝いのお金をいくらか包む。
オムツとかそういうのをドサッと買うのがいいのかなとも思ったがサイズだとかブランドだとか、実際に使えるものなのか見当もつかないので現金で。
画像2: チビの弟たちの家
チビのお兄ちゃんが車で迎えに来てくれてチビ兄弟の家に向かう。
道中、チビが「ケーキがないんだって」というので適当なモールに寄ってゴールディロックス（Goldilocks - Philippines）のケーキを買い、誕生日メッセージを書いてもらう。
2時間強で家に到着。庭というかガレージのような場所にパーティー会場が設営されていた。
聞けば飾りつけと食事のケータリングで3万5千ペソ（1ペソ2.65円換算で9万2750円）加えて別注のレチョン（値段不明）らしい。
ちなみにチビの兄弟たちはそれぞれ生業を持っていてお金持ちの部類ではないが生活困窮というほどでもない。
フィリピンでは1歳の誕生日会を盛大にやるとは聞いていたが、このくらいの経済状態の家庭で10万円近くの出費は大きいと思う。
画像3: 洗礼式会場となるカトリック教会
さて、参加者への挨拶などを済ませノースフェアビューパーク・サブディビジョンの中にあるカトリック教会に向かう。
.................................................
【参考リンク】
Divine Savior Parish - Diocese of Novaliches (Facebook)
午後1時半に洗礼式が始まるとのことだったが、あと10分ほどある。司祭が来るまで皆が談笑しているとき「ニノン、ニナン（※教父、教母 後見人）は？ ゴニョゴニョ。。」と聞こえてきた 。
決まっていなかったのか。
チビの弟（今回の受洗者の父親）がこちらに笑顔を向け「ニノンはオサムで。。」と言いかけたので
ハハハっと乾いた笑いを残し、すっとぼけて話の輪から外れる。
ちなみに自分がチビと結婚した際は旧知の日本人にニノンになってもらったし (当時の様子)。
おいらもフィリピンで結婚した日本人・フィリピン人夫婦のニノンにもなった（当時の様子）
日本人にとっては単なる書類上（書類に見届人として署名）のことではあるが、フィリピン人コミュニティーの中では進学だ、病気だと何かと世話をやくこともあったりして出費がかさむと聞いたことがある。
ここは逃げるが勝ち
画像4: 教会の中
画像5: 司祭による洗礼のことば
画像6: 額に聖水をつけ拭き取る
画像7: 洗礼を受けたこどもの母親が祭壇にあったロウソクから火をもらい、出席者の持つロウソクに火を受け継いでいく
司祭がロウソクを配る際に「ニノン、ニナンの人から先に~」とロウソクを手に取るように促してきた。
おいらはニノンではないのだけど、ここで率先してロウソクを受け取ってしまったら自動的にニノンになるような予感がしてススっと後ろに下がり他の出席者に譲る。
ロウソクは7、8本くらいしかなかったのでそもそも全員には行き渡らない。一人だけ受け取りを拒否した形にはならずに済んだ。
チビによるとこのロウソクは1本50ペソ（1ペソ2.65円換算で132.5円）。
チビ、細かいこと聞きすぎだろ。
通常、バランガイ単位などで定期的に洗礼式を行う際は、地域のほかの家族とその子どもが集団で受けるのだと聞いたことがあったが、今回の洗礼式はチビ弟家族のマキシーンちゃんのためだけに行われた。
式は15分程度完了。教会への支払いは1500ペソ（1ペソ2.65円換算で3945円）。15分で4000円稼ぐ司祭。時給1万6千円だ。いや冗談
画像8: 宴が始まる
さて式を終えて自宅のパーティー会場へ戻る。2、3回お代わりしたらもうお腹いっぱい。
けっこう美味しかった。だがネスティー、てめえはダメだ
画像9: もうお腹いっぱい
一通り食べたあと男どもが1つのテーブルを囲んで酒盛りが始まった。
おいらも誘われたのだけど、満腹だしウイスキーをガバガバ飲んだりしたら帰れない。
ここにつれてきてくれたチビの兄ちゃんは飲み始めていたので、帰りの運転は頼めない。
とりあえずグラブカーを呼んで割とスムースに帰宅できた。
おしまい
| Top
