2005年9月16日
小切手を扱う
写真、文章: 水野真芽 (ミズノマサメ)
Photo & Text: Mizuno Masame
マニラに暮らしている筆者は、勤め先での給与受け取りや、住まいの家賃支払いなどで、小切手を扱う機会がある。日本に居た頃、小切手なるものに殆ど馴染みはなかった。どこかの漫画だかの「君の好きに金額を書きたまえ」なんて場面で見た事があったくらいかと思う。こちらで暮らし始めてしばらくは、勤め先に給与の現金化を頼んであったりと、自分で扱う事は無かったのだけど、2001年に住まいを引っ越す際、新居の賃貸契約において家賃を先付小切手で支払う事となり、銀行にて口座を開設した。
【口座の仕様】
・銀行名: Bank of the Philippine Islands (BPI)
・商品名: Maxi-One (Individual)
・口座種別: 利子付き当座預金
・開設時に必要な預金高: 25,000ペソ
・必要な最低月平均預金残高: 25,000ペソ
※↑が最低額未満の場合には、口座維持手数料として月額100ペソがチャージされる
・利子(年率): 平均預金残高 1〜999,999ペソで 0.75%、1,000,000ペソ以上で1%
・小切手帳: 50枚綴り
・ATMカード: 有り
・預金通帳: 無し
・取引明細書: 毎月郵送
※上記仕様は2005年9月15日現在のもの
【小切手の使い方】
1. 支払いをする
右の画像は、筆者がRobert氏に8,500ペソを支払う、という件にて振り出した小切手である。"Account Name"の欄に振り出し口座の名義、"Pay to the Order of"の欄に支払い先の名義、ペソ通貨記号の欄に金額、"Pesos"の欄に額面価格("Eight Thousand Five Hundred Pesos Only"の"Only"は、日本語で表記する場合の「也」に相当する。センティモ単位の金額まで記す場合、例えば1,000.25ペソは"One Thousand & 25/100 Pesos Only"とする)、をそれぞれ記入し、右下の欄に署名をする。余談であるけれど、この支払いは、借りている駐車場の6ヶ月分賃料だったりする。
2. 支払いを受ける
受領した小切手の処理としては、"Encashment(現金化)"する、自分などの銀行口座に"Deposit(預金)"する、と二つの方法がある。現金化する場合には、その小切手の振り出し銀行へ赴き、手続きをする。上の画像の例で言えば、Bank of the Philippine Islands (BPI)のPasig Capitolyo支店が振り出し銀行である。銀行口座に預金する場合には、その口座を開設している銀行の最寄りの支店へ赴き、手続きをする。入金が反映されるまでには、"Clearing (決済)"の期間として二営業日程度を要するのが通常。
(イエロー)