2013年11月6日
EMSを使ってみた。(その1)
文章、写真: 美山 治 (ミヤマ オサム)
Text & Photograph: Miyama Osamu
10月に日本へ帰国した際、炊飯器とベッドシーツを買った。両方とも自分用に日本からフィリピンへ送るためのものだ。
【炊飯器】
フィリピンのデパートで日本製の炊飯器を見てまわると象印とかタイガーとかのやつで、5合炊きのが25000ペソ(Yahoo 2013年11月7日のレートで57025.55円)とかしてしまう (筆者の明らかな記憶違い。記念に残しておく。実際見て回った時の記事はこちら)。値段は筆者がデパートを見て回った感覚的なもので正確ではないが、これはさすがに馬鹿らしい。日本で買ったら10000円しないと思う。なので日本で買ってフィリピンへ送ろうと以前から計画していた。日本製ではないものも一回買ってはみたけど、ちょっと想像を絶する炊き上がりだったので却下。だってスイッチ入れてから炊きあがりまで全力火力。男らしいまでにブしゅーっ、ブしゅーっと湯気を立てて微調整なし。お米の表面ザラザラ。一回使って人にあげた。今頃あの炊飯器はSurigaoあたりで活躍してると思う。買ったのは下のやつ。
シャープ炊飯ジャー(3合) KS-C5F-B ブラック系 : 5970円
【ベッド・シーツ】
あとベッドシーツ。フィリピンは高温多湿なので薄っぺらいシーツだとベタベタして気持ち悪い。ホテルとかの糊の効いた硬くて白いシーツもあんまし好きじゃない。随分昔にSMでタオル生地でできたキングサイズの白いブランケットを買った。本当はシーツ用じゃなくて掛け布団なんだけどシーツとして使用すると快適すぎて手放せない。これはいいものだと思って翌週くらいに換え用の買おうと行ったらキングサイズは品切れだった。しょうがないのでクイーン・サイズを買ったら案の定クイーン・サイズのベッドのシーツにしては大きさが足りなさすぎる。シーツを変えるたびにベッドの両端からガンガン引っ張らないとマットレスの下端まで届かない。まあクイーン・サイズ用「掛け布団」だから当たり前だ。
その後、何度もいろんな店に足を運ぶもののキングサイズは見つからない。数年は過ぎたと思う。あの時まとめ買いしとけばよかった。買ったのは下のやつ。
Kashwere (カシウェア) ブランケット KING BLANKET: 15960円
これはちょっと高かった。。。
【日本からの発送】
ベッド・シーツは普通に送れるだろうな。でも、なんとなく炊飯器は禁制品にあたりそうかなあと思い、下調べした。リチウム電池が云々とか色々書いてあったけど「炊飯器はダメ」というドンピシャな情報はなく、色々と問い合わせた。
1. 黒猫ヤマトのコールセンター: 「電池の関係でダメです。他社様なら大丈夫かもしれません。」
2. 佐川急便のコールセンター: 「個人宛の発送は無理です。宛先が会社名義なら大丈夫です。」
3. バリックバヤンボックス (メール: info@cellphone.ph): 音信不通。
4. EMS のコールセンター (日本郵政): 「禁制品ではないので大丈夫です。」 ※日本郵政国際郵便 (EMS)公式サイト
ええ?本当? 最悪の場合飛行機に持ち込みしようと思っていたら一番無理そうだと思ったEMSが。やった。
【郵便局へ】
でかいダンボール箱を2つ抱えて郵便局に行った。「EMSでフィリピンに送りたいです」というと、にこやかに迅速に対応してくれた。送付状を書いて担当の人に渡し、しばし座って待っていると「すいません。この炊飯器なんですが。。」と来た。ああ、やっぱダメかもと思いつつ「はい」と答えると「しょーもないことを聞いてすいませんが、、、電源コードはついてますよね?」と尋ねられた。「え? あ、はい。ついてます」と答えると「ああ、それでは大丈夫です。」との答え。
なんだよ。びっくりしたじゃんか。多分電源関連なのでリチウム電池のことだと思い「リチウム電池のことですか?」ときくと、「そうなんですよねえ、それが引っかかるみたいです。あと冷蔵庫のフロンガスとか。特定の品目が引っかかるんですよ。家電が全部ダメとかじゃなくて。」。なるほどお。仕組みが少しわかった。電源ケーブルとリチウム電池の関係は不明。液晶ディスプレイがついてる家電だったら内蔵されているもんだと思っていた。でも安心して「よかった。佐川さんでも黒猫さんでも断られたんですよ。」というと、担当の人の顔色が少し変わった。あ、やべ、変なこと言っちゃったかな。
「え、あれええ、そうなんですか?」と聞かれたのでますます不安になって、「佐川さんではケーブルとか何とかの前に炊飯器といった時点でだめでした。」「あと、ヤマトさんは他社さんだと大丈夫かもしれませんと言ってました。」というと、「もう一回調べますね。」と言ってどこかに電話をかけ始めた。やばい。。。送れないかも。
しばらくして「まあ、一応大丈夫みたいです。本日中に発送手続きをいたします。もし何か問題があれば本日中に電話で連絡します。」。「ありがとうございました。色々お手数かけてすいません。送れない時は引き取りに来ます。」と言い残し家路につく。
彼の言った「一応」という言葉が頭の中をグルグル回っていて、気分を変えようと思い、道すがら開いていた寿司屋さんでバッテラを買って家に帰った。なぜかあまり好きではない稲荷ずしまで買ってしまった。まあ魚が嫌いな母が食うだろう。
ふらふら寄り道しながら家に帰ったら時間が経っていたようで、すでに郵便局から電話が入っていた。父が電話を受けたようで、配達可能とのことだそうだ。よかった。この時は、まさかベッド・シーツ配達の方に問題が出るとは思っていなかった。その2へ続く。
----参考リンク----
1. 日本郵政国際郵便 (EMS)公式サイト
2. フィリピン郵便局公式サイト (PHLPOST)
3. Philippine EMS公式 Facebook