2014年4月9日
フィリピンの炊飯器事情
1. 象印の5.5カップ炊き: 7569.75ペソ (17303.74円、169.61米ドル)
文章、写真: 美山 治 (ミヤマ オサム)
Text & Photograph: Miyama Osamu
リビングにおいてあるソファがそろそろぶっ壊れそうなので SM Ayala の5階にある家具とかキッチン・ウェアの売り場に寄った。以前は安いものばっかり売ってるイメージだったのに、ここ数年でずいぶん高級ぶった感じになってきた。 大体の値段チェックも終えて暇つぶしに調理器具コーナーへ、最近ぶっ壊れた炊飯器をチェック。もうネットで注文しちゃったから買うわけではないんだけどね。
【ポピュラーな商品】
ローカルのやつはガラス製の鍋の蓋みたいなのをかぶせるタイプのまであって、たしかに数百ペソの安いのもあるけど、なんか炊き終わって20〜30分ほっておくとカピカピになりそう。
高い奴はBlack Deckerとかそういうので 5000ペソくらいして、たしかに丈夫そうなんだけどうまく炊けるのかは不明。「美味しく炊ける」というよりは、どっちかって言うとステルス機能がついていてミサイルを射出しそうな「強そうな」感じがした。
【日本の炊飯器】
今回の本題は日本ブランドの炊飯器。最近の日本米不足事情 (最近書いた記事を読む。)はさておき、お米を美味しく炊くことに関してはやはり優れているように思う。
【3合炊きは少ない】
ちら見してみたが、3合炊きってのは極端に数が少ない。一人暮らしという生活スタイルがあんまし一般的じゃないからかもしれない。わりかし小さめのとなると5.5合炊きというのがポピュラーになる。この端数の0.5合というのが不安を煽る。
【「合」と「カップ」】
商品には当然、日本語の「合」ではなく「カップ (Cup)」という用語が用いられている。上で書いた「5.5合」は「5.5カップ」と表記されている。日本の「1合」が「1カップ」に該当するかのかという疑問が浮かんだ。ちなみにあとで家に帰って日本の計量カップと比べたら全く同じだった。この点は心配ない。
【水の分量】
当然内釜に5.5合用の目盛りは付いているのだけど、日本米で、その目盛り分の水を入れればよいのか、インディカ米でその分量なのかと疑問。ちなみに自分がネットで注文した奴は海外輸出向けに作られた日立の製品で、オンラインショップのページ上に「日本米を炊くときはジャスミンライスの目盛りに合わせてください。白米の目盛りに合わせるとベチャッとなります。」という内容の注意書きがあった。ここから考えると、ローカライズされた商品はインディカ米を基準にしている。正直に目盛りに合わせた水の量ではなく、自分で調整しないと行けないことが推測できる。
【実際の商品】 ※換算レートは2014年4月9日のYahoo外国為替情報。
さて、売り場で目についた2台の炊飯器。1つは象印、1つはタイガーだ。日本でもよく耳にする。まず象印。17000円。ぱっと見、それほどボタンが有るわけではなく、そこまで色々な機能がついてないことを思うと異常に高い。
そして次はタイガー。5700円でメニューは「炊飯」一択のみ。あれ? 炊き込みご飯用のスイッチは? おかゆ用は? とか考えてしまうのでこれはこれで、物足りない。
2. タイガーの5.5カップ炊き: 約2500ペソ(端数判別できず) 5714.77円、56.02米ドル
結局、日本で売ってるのをネットで注文したのだけど。送料が少々かかっても、EMSで税金抜かれても (以前EMSについて書いた記事)、合計金額が一緒であれば無理に不安な商品を買うよりはいいっというのが現時点での結論。