2014年7月22日
Green Flog Bus
文章、写真: 美山 治 (ミヤマ オサム)
Text & Photograph: Miyama Osamu
フィリピン入国管理局マカティ支局に行った後、マニラ市方面に用事があったので交通手段を思案。タクシーであっちまで行くとなると難色を示すドライバーが結構いる。財布の中は500ペソ札数枚と50ペソ札1枚くらい。適当な額の手持ちがない。タクシーはヤメ。
小銭入れを見ると5〜60ペソあった。バスかなあ。ジプニーはちょっとぉっとブエンディア沿いに佇んでぼんやりしてるとピカピカなバスがこちらに向かってきている。行き先が電光掲示で車輌正面と側面に表示されている。何このハイテク。あとで調べたら 「グリーン・フロッグ・バス (Green Flog Bus)」というのだそうだ。
電光掲示にLRTと書いてあったので、とりあえずブエンディアを真っすぐ行ってタフの交差点くらいまでは行ってくれそうだ。そのまま乗り込む。念のため「LRTまで行きますか?」と確認したら乗客かと思ってた女の子が "Yes Sir!!"と元気に回答してくれた。
あら、よく見ると運転手さんも女性。通常利用するバスだとチケット売りの人が女性のことは時々あるけれど、運転手さんまで女性というのは珍しい。この会社でそれを意図してやってるかどうかは不明だけどなんか新鮮な感じ。
運転席付近 ※右側のチェック柄のシャツの女性が切符売の人
さて、乗ったはいいけど料金はどうするのっと、キョロキョロすると切符の自動発券機のようなものが運転席の横に置いてある。もしかしてこれで払うの?すごいと思ってそっちに歩き出そうとしたら、先ほどの元気な女性がこっちに来て「LRTですね?〜ペソです(値段失念。15〜20ペソくらいだったと思う)」。機械は稼働してないのか。結局手渡しでお金を払って席についた。
車内の様子
うるさくもなく、埃っぽくもなく適度に効いたエアコンに感心しつつ車内を見渡すと、まず目に入ったのがCCTV (監視カメラ)。4台くらい天井に付いている。運転席の方を見ると、きちんと車内の様子が映っている。おお。ちゃんと動いている。そして「次止まります」ボタン。日本から輸入した中古バス車輌には、これがついてるのもあるけど稼働はしていない (以前書いた記事)。しかし、これはちゃんと機能している。すごい。
そして運転手の人が丁寧に運転しているのか、はたまた車輌がよいのかはわからいけど振動が少ない。快適。目的地について礼を言って降りようと、最後に驚いたのはなんとドアが自動。 これはこの先もクオリティーを落とさず続けてください。というかもっと路線を拡大してください。
---参考リンク---
1. FaceBook公式: http://www.facebook.com/GFZET
2. PhilStarの記事 (2013.05.13付): Hybrid buses to ply Makati’s streets