2013年11月6日
EMSを使ってみた。(その3)
文章、写真: 美山 治 (ミヤマ オサム)
Text & Photograph: Miyama Osamu
【EMS用窓口】
たどり着いたらそこはフィリピン郵便局 (PhlPost公式サイト) 。EMSとは別ものだと思っていたらフィリピン郵便局敷地内に間借りしているような感じの建物があった。道理で道沿いをトロトロ走って看板を探しても見つからないはずだ。そんで上の画像がその窓口。ここで番号札をもらって20分ほど待ち、受取証のようなものが発行されたら、今度は7〜80メートルほど離れた受け取り所まで歩く。暑い。
【荷物受け取り所】
荷物置き場のような建物の中に置かれた小さな机で受付を済ませ、番号が呼ばれるのをさらに待つ。これが非常に長くて2時間ちょっと。ここへ来るときに拾ったタクシーの運転手さんが「荷物もらって、またすぐ家に戻るんだったらここで待っとくけど、どうする? でもチップははずんでくれよ。」というので待っていてもらったのだが、ちょっとこれは長すきてかわいそうなので100ペソ渡して帰ってもらった。しびれを切らして待っていた運転手さんはホッとした顔でとっとと帰った。
受け取り所入り口の写真
いやしかしこの荷物置き場がなんかすごく臭う。カビと埃の匂いはまあしょうがないとして、おしっこの匂いが充満している。オレのシーツがおしっこまみれになってやしないかとちょっと心配。なんだこれ。
たまらず外に避難して、そこに置いてあるベンチに腰掛けて待っていた。郵便局の人たちの仕事ぶりをぼんやり眺めていると、荷物が最初のEMS受付窓口がある建物のほうから台車に載せられて運ばれてくる。ん? んじゃ最初のEMS窓口で荷物の受け渡ししたほうが効率いいんじゃないだろうかと思ったのだけど、まあお役所なので色いろあるのだろう。私と同じように外で荷物を待っている他の人達は待たされていて手持ち無沙汰なのか立ったり座ったり中をのぞき込んだり、セキュリティーガードに文句を言ったりしている。番号が読み上げられるたびに顔を向け 「あああ、あと20番以上もあるよっチっ」みたいな顔でうなだれる。2時間その繰り返しだ。
受け取り所の中の様子
受け取り所の外の様子
【やっと番号呼ばれた】
やっと番号が呼ばれ、自分の荷物が目の前に。係のおじさんが「開封しますよ?」と聞いてきたので「どぞどぞ。」と答える。「中身はベッドシーツと書いてありますが。。。やはりベッドシーツですねえ。」となぜか首をかしげる。首をかしげたいのは私の方だ。いったい何のための検査かわからない。ベッドシーツは危険物ではない。もう一人の係の女性がシーツをひっくり返して首を傾げ「んー。ベッドシーツですねえ。いいやつだわ。ふわふわ。」。ええ。さすが奥様。やっぱりわかります? 高かったんですよ。これ。んふふ。
開封しますよ
事前にX線検査でもしてベッドシーツの中に隠された変なものが写っていたから開封検査というのならまだわかるけど、どうも気まぐれでいくつかの荷物を検査対象にしているとしか思えない。少なくともこの係の人二人は、なんでこれが検査対象なのか図りかねているようだった。
【また別室へ】
検査が終わり、女性の係の人が私に告げる。「では。この書類をもって、あそこのドアの前で待っていてください。」。 えええっまた待つの? 荷物を目の前にしてお預けを食らった。まるで犬のようだ。検査を終えて、そのまま荷物を受け取って帰る人もいれば、私のように再度待たされる人もいる。荷物の大きさや、受取人の風体はバラバラなので、これも基準がわからない。まあ 文句を言ってもしかたがないので、とりあえずドアの前で待つ。20分後、名前を呼ばれてその部屋に入った。
長っげえ。その4へ続く。
----参考リンク----
1. 日本郵政国際郵便 (EMS)公式サイト
2. フィリピン郵便局公式サイト (PHLPOST)
3. Philippine EMS公式 Facebook